Googleが「spam update」を開始 検索順位が急に下がることも?何が変わるのか

Googleが「spam update」を開始 検索順位が急に下がることも?何が変わるのか

何が起きた?

Googleは2026年9月24日、検索結果からスパムを見つける仕組みを改善する「September 2026 spam update」の展開を開始した。日本時間では9月25日未明にあたる。

今回のアップデートは世界中のすべての言語が対象で、Googleは完了まで最大2週間かかる可能性があるとしている。9月26日時点ではまだ展開中で、Googleの公式ダッシュボードでも影響する機能は「Ranking(検索順位)」とされている。

そのため、この期間中にGoogle検索からのアクセスや掲載順位が変化するサイトが出る可能性がある。

ただし、Googleは今回のアップデートで「どの種類のスパムを特に重点的に取り締まるのか」といった詳細な判定基準までは公表していない。

簡単にいうと

spam updateとは、Googleが「検索順位を不正に上げようとしているページ」を見つける仕組みを改良するアップデートである。

Googleでは普段から自動システムによって検索スパムを検出している。その代表例として、AIを利用したスパム防止システム「SpamBrain」がある。

たとえるなら、Google検索が巨大な図書館だとすると、検索システムは「どの本を利用者の目につきやすい場所へ置くか」を決める案内係のようなものだ。

spam updateでは、その案内係が、

「これは本当に利用者の役に立つ本なのか」

「目立つ場所に置いてもらうためだけに作られた本ではないか」

を見分ける能力が改善される。

その結果、これまで検索上位に表示されていたページが下がることもあれば、逆に、それまで下にいたページが相対的に上がることもある。

Googleがいう「スパム」とは?

ここでいうスパムは、迷惑メールのことではない。

Googleは、利用者を欺いたり、検索システムを操作してコンテンツを上位表示させようとしたりする行為を検索スパムとしている。

たとえば、検索順位を上げる目的でキーワードを不自然に大量に詰め込む行為や、利用者とGoogleに違う内容を見せるクローキング、不自然なリンクによって評価を高めようとするリンクスパムなどが対象になる。

近年特に注目されているのが「大量生成されたコンテンツの不正使用」だ。

これは、利用者を助けることよりも検索順位を操作することを主な目的として、大量のページを作る行為を指す。

たとえば、生成AIなどを使って大量のページを作っていても、それぞれの記事にほとんど独自の価値が加えられていない場合や、他サイトの記事を集めて少し書き換えただけのページを大量に作る場合などが該当する可能性がある。

重要なのは、「AIを使ったらスパム」「大量に記事を公開したらスパム」という意味ではないことである。

Googleの説明では、どの方法で作ったかではなく、「検索順位操作を主な目的として、価値の乏しいコンテンツを大量に作っているか」が問題になる。

spam updateで何が変わる?

spam updateによって検索スパムを見つける精度が変われば、それまで評価されていたサイトやページの順位も変化する可能性がある。

たとえば、ある検索結果が、

1位 Aサイト
2位 Bサイト
3位 Cサイト

だったとする。

新しいシステムによってAサイトのページがスパムポリシーに反すると判断された場合、Aサイトの順位が大きく下がり、BサイトやCサイトが相対的に上昇することがある。

Googleによると、スパムポリシーに違反しているサイトは検索順位が下がるだけでなく、場合によっては検索結果に表示されなくなることもある。

ただし、検索順位が下がったからといって、それだけで「スパム認定された」と判断することはできない。

競合ページの評価が上がった場合や、検索需要そのものが変化した場合にも順位やアクセスは変わるためだ。

また、今回のアップデートは最大2週間かけて展開される予定である。展開途中の数日間だけを見て、最終的な評価が決まったと考えるのも早い。

アクセスが減ったら何を確認すればいい?

サイト管理者が最初に確認したいのはGoogle Search Consoleである。

単純なアクセス数やクリック数だけを見るのではなく、

  • 検索結果への表示回数
  • 平均掲載順位
  • どの検索キーワードが減ったのか
  • どのページの順位が変わったのか

を分けて見る必要がある。

たとえば、クリック数だけが減っているのに表示回数や順位がほとんど変わっていないのであれば、spam update以外に検索需要やクリック率の変化が原因となっている可能性もある。

一方、多くのページで同じ時期に掲載順位と表示回数が下がっているなら、検索アルゴリズムの変化との関係を調べる意味が出てくる。

もう一つ確認しておきたいのが、Search Consoleの「手動による対策」である。

spam updateはGoogleの自動システムの更新であり、Google担当者が個別サイトを確認して行う「手動による対策」とは別物だ。

手動による対策を受けている場合はSearch Consoleに通知されるため、検索順位が急落したときには確認しておくと原因を切り分けやすい。

順位が下がったら、すぐサイトを作り替えるべき?

今回のSeptember 2026 spam updateは、Googleによると最大2週間かけて展開される。

そのため、開始直後にアクセスが減ったからといって、サイト構造や大量の記事をすぐ変更する必要があるとは限らない。

まずは、どのページ、どの検索キーワード、どの期間から変化が起きているのかを確認することが重要だ。

一方で、

大量に作っただけで内容の薄いページがある
他サイトの記事を少し変えただけのページが大量にある
検索キーワードを狙うことだけを目的としたページがある
不自然なリンクによって検索順位を上げようとしている

といった心当たりがある場合は、Googleのスパムポリシーを確認した方がいい。

Googleは、spam updateによって影響を受けたサイトについて、問題を修正したとしても、自動システムが「スパムポリシーを遵守するようになった」と判断するまで数か月かかる場合があるとしている。

つまりspam updateは、

「記事を大量に公開したサイトを罰するアップデート」ではない。

検索結果を操作するために作られたページと、利用者に価値を提供するために作られたページを、Googleがより正確に見分けようとする更新である。

検索順位が急に変化しても、まずは数字を確認し、何が変わったのかを切り分けることが重要になる。

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